182: ◆c6GooQ9piw[saga]
2016/03/09(水) 22:51:12.56 ID:UVJ2f3OsO
仁美は、ポカンとした表情でさやかを眺めた。
仁美「……許してくださるんですの?」
さやか「許すも何も……仁美こそいいわけ? 本当に好きなんでしょ? 恭介のこと」
仁美「……はい。ですが、さやかさんに黙って告白なんてできませんわ」
さやか「あたしも恋愛なんてよくわからないけどさ、そういうもんなんじゃないの? 恋愛って。早い者勝ち! みたいな」
仁美「……恋愛ドラマの見過ぎでは?」
さやか「あはは、そうかも」
仁美がくすりと笑った。
よかった。
いつもの調子に戻ってくれたようだ。
恋愛と友情。
人によってはきちんと優先順位をつけているのだろうが、どちらかを選ぶことでどちらかを捨てるなんて、あたしにはできない。
さやか「仁美、ありがとう。ちゃんと考えて、後悔しない道を選ぶって約束するよ」
仁美「えぇ。それでこそさやかさんですわ」
……さて、どうしたものか。
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