174: ◆c6GooQ9piw[saga]
2016/03/09(水) 22:29:19.21 ID:UVJ2f3OsO
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杏子との二度目の戦闘から数日が経った。
あの日から、さやかは杏子の姿を見ていない。
どうやら意図的に避けられているようだ。
さやかとしても、わざわざ争いたいわけではないので問題はなかった。
ほむらも、以前のようにさやかに干渉してくることはなくなった。
魔法少女になってしまった以上、あとは好きにしろといったところか。
しかし、常に何やら観察されているように感じるのは気のせいだろうか。
まどかは、今のところは契約する気はないようだ。
あたしからは、『願いがないのなら魔法少女にはなるべきじゃない』以外のことは言っていない。
あとは、まどか自身の判断に任せるだけだ。
そして、今日は……
まどか「どうしたの? そわそわしちゃって」
さやか「……別に、そわそわなんてしてないけど」
まどか「隠さなくてもいいじゃん。今日からでしょ? 上条くんが学校に来るのって」
さやか「……うん」
そう、今日は、恭介が退院してから初めて学校に来る日だ。
退院には立ち会ったが、それからはまだ一度も会っていない。
病院ならお見舞いという建前もあるが、用もなく家にまで押し掛けるのはさすがに恥ずかしい。
それに、恭介もブランクを取り戻すのに忙しいらしく、ほとんど連絡もできなかったのだ。
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