125: ◆c6GooQ9piw[saga]
2016/02/28(日) 13:29:22.50 ID:UaBB63nWO
***
さやかが目を覚ましたとき、既に杏子とほむらの姿はなかった。
さやかは若干の混乱を伴いつつも、まどかの存在に気づく。
さやか「まどか……? あんた、なんでここに……」
まどか「キュゥべえに、ここまで連れてきてもらったの。さやかちゃんが危ないって聞いて、わたし、びっくりして……」
さやか「……まさか、契約したの?」
まどか「ううん、その前に、ほむらちゃんが戦いを止めてくれたの。ちょっと乱暴なやり方ではあったけど……」
さやか「……」
さやかは、自分が気絶した理由を察した。
争いを止めたという一面だけを見るなら、むしろほむらに感謝すべきかもしれないが、そう簡単なものではない。
そもそも、さやかは戦闘を止めてほしいとは思っていなかった。
恐らく、杏子も同様だろう。
子供の喧嘩ではない。
互いに譲れないものがあったからこそ、戦闘にまで……殺し合いにまで、発展してしまったのだ。
そういう意味では、起こるべくして起こった戦闘だった。
それを、横から戦闘だけ止められたところで、何の解決にもならない。
これでは、一時的に戦闘が中断しただけで、根本的な問題は何も解消されていない。
それに、いくらなんでも方法が酷すぎる。
ほむらの目的がどうであれ、やはり気持ちのいいものではない。
460Res/310.54 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20