66:13/13(お題:ケサランパサラン) ◆FLVUV.9phY[saga]
2016/02/21(日) 15:24:57.44 ID:MYDjQQS+o
そうだった、あの時はというか今までも結局うちの杜でツチノコなんてものは一切発見できずにいるんだった。
ほんとに迷惑な奴だよ、ケサ子は。
そういえば、大体の事件の顛末はこんな感じの益体のなさだった。
たまにはいつも振り回されている分仕返しをしてやろう。
そう思い立ち、出かける用意を済ませた俺はケサ子を家の一室へと案内することにした。
その部屋は俺が五歳の時に封印されて、月一の掃除以外では決して戸が開かない曰く付きのお部屋。
「なーケサ子。出かける前にお前に紹介しないとけない部屋があるんだ」
「何、那月! まだあたしに隠し事してたの?」
そうそう、隠し事。
「ごめんなー、だからちょっとついてきてくれ」
「しょうがないわね!」
そして、俺はそのドアを開く。
「な、に、よ、あれぇ!?」
「うちのペット兼見張り役兼要石のスラ子ちゃんです」
ウニョウニョと床をべったりと濡らしながら動くスライムちゃんがこっちにこんにちはをしていた。
「なんなのよぉぉぉ!?」
訳の分からない知り合いならまかせるんだぜ!
というわけで、俺の楽しい人外ライフは順風満帆、旗色輝かしである。
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