306:名無しNIPPER[sage]
2016/10/01(土) 00:25:05.73 ID:cQxYBjj9o
No1 英雄(ヒーロー)のいない曲馬団(白取よしひと)
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テーマ「道化」を真摯に書いた小説だと感じました。
先生が連れて行ってくれた店のひとつ、高尚なお店を「道化」とすると、屋台が「道化」の反対の場所。
……かに思えたが、やはりチェリオ(曲芸集団)に熱狂する「道化」のひとつ。
先生を称賛している作中内において、「道化」を悪いものととらえるのであれば、その反対は「正義」なのだという話でしょうか。
しかし、最後には、
>皆道化師なのだから何に気を使う事があるものかと叱咤して頂いたのかも知れません。
と感じています。
主人公は「道化」にならざるを得ず、そう自分をとらえて生きてくのでしょう。
だとすれば、先生が頑として譲らなかった「正義」の落としどころはどこへ行ったのでしょう。
先生から「人類皆道化」を学び、それならば、「なぜその大事な場面で道化を演じなかった?」と主人公は思わなかったのでしょうか。
それぐらいは主人公は先生のもとに訪れて一言いってやっても良いかもしれません。
No2 ルチアーノ・カヴァルカンディ(茶屋)
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モキュメンタリーのドキュメンタリーとなかなか手の込んでいる構成です。
読み進めていくにつれて事態が悪化していくのが、モキュメンタリーらしさを醸し出しています。
ホラーモキュメンタリーにおいて、撮る側が一番生存確率が高いのも、ジャンルならではといえます(テープが切れてしまいますものね)。
そうすると、
>ルチアーノがカメラを持ち撮影班を撮影するというものだ。
という文から、ルチアーノが最終的には生き残るという物語だといえます。
しかし、最終場面ではルチアーノを殺害するという内容が書かれます。
日付を見てみると、2016 1(最後から二場面目)と2016(最終場面)と書かれています。
これではどちらが先でどちらが後かはわかりません。そのことによってオチをぼかしています。
モキュメンタリーはオチがボカされるのもよくあること。
「モキュメンタリー」らしさをとても高いレベルで表現していると感じました。
No3 タマフミ(都宮 京奈)
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自作。テーマは「モキュメンタリー」。
誤字がたくさんあります。
「一行目>▽占い師女子高生ERI→▽占い女子中学生ERI
八行目>私の鼻孔をくすぐる→揚羽の鼻孔をくすぐる
下から六行目>気味割るなって→気味悪くなって」
誤字がこれだけあり、文章もすんなりと読めない部分があることなどを読んでくださった方々にお詫び申し上げます。
駆け込み投稿で推敲する時間が取れなかったので誤字満載になってしまいました。申し訳ありません。
書きたいことは書けましたが、そう(プロット通りに)すると余計わからないものになったのが面白かったです。小説って難しいですね。
読んでくださった方ありがとうございました。
No4 鯖道〜mackerel’s load〜 (スイカ(チコ))
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サバのドキュメンタリー作品。
ニシンの例もありますし、「美味だから誇り」とは短絡的なのでは。
とはいえ、楽しく読ませてもらいました。
No5 冴えない一日(古川遥人)
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モキュメンタリーというよりドキュメンタリー。
登場する主人公が架空の人物(作者)と考えれば、モキュメンタリーになりえるのでしょうか。
風俗に行って小説の着想を得て、素晴らしい作品を書くことができた。
私小説好きな小説家が描いた小説が宗教問題、移民問題を絡めたとってもドラマチックな短編、いわゆるノンフィクション作品だったっていうのが好きです。
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