文才ないけど小説かく 7
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150:常生の牢獄(お題:幼稚園/異能)5/6 ◆NSr7d3y3ORk4[saga]
2016/06/05(日) 17:42:24.10 ID:/TPwIHZ4o

記憶は脳に打ち付けられた楔だった。 自我は身体を縛り付ける茨だった。

生きていても死んだとしても、私の魂は濁りきった未来に怯え爛れていく。


ふと抱えた膝から顔を上げると、周りの子供たちが私に声をかけていた。

彼らは私と同じで、すでに何度も死んできたらしい。

そのとき私はたった一人の孤独から救われて、思わず同じ境遇の仲間たちに泣きついたんだよ。


だから、彼らが私に殺してくれと頼んだ時は本当に悲しかった。

それでも私は、彼らの気持ちを理解できないわけがなかったんだ。


先生?

みんながいなくなったのは、私が一人残らず殺してあげたからなんだよ。



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