僧侶「ねえねえ、勇者様」 勇者「なんだい?僧侶ちゃん」 賢者「その2だよ」
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81: ◆5eMN8sHsbY[saga]
2016/06/28(火) 09:09:12.79 ID:cRHFcjp9o
[飲み会という名の相談会]


女子大生A(以下、リア充)「王様、今日本当に奢りでいいの?」

王様「もちろんだとも、存分飲みたまえ」

女子大生B(以下、苦学生)「あのっ、それは申し訳ないと言うか…」

王様「気になさるな、これも還元の一つなのだよ。限定的ではあるがね」

リア充「あー、彼氏の約束ドタキャンして良かったわー」

苦学生「彼氏さんがかわいそうだよ…」

リア充「どーせあたし以外にも女いるっしょ、ドタキャンしても何も言わないし」

王様「浮気かね?聞き捨てならんよー」

リア充「王様、マジ聞いてよ」


―リア充ちゃんの愚痴が止まりません―


王様「なるほどね、それは会って話をするんだな。答をはっきりと出すべきだ」

リア充「やっぱりそうだよね、今度よく話し合うよ」

苦学生「リア充ちゃん、飲み過ぎだよ」

リア充「まだそんな飲んでない!あ、今度さ、苦学生の話聞いてよ」

王様「うん?どうかしたのかね?」

リア充「税金が高くてさ、苦学生んちが大変なんだよね」

王様「それは申し訳ない、だが優遇策を作ると悪用される。余程が無い限りは課税対象とさせていただいてる」

リア充「何とかならないの?うちの学校は国立だから学費安いけどさ、苦学生が学費免除にならなくてね。バイトしながら勉強してるんだよ」

苦学生「あの、私は全然気にしてないから…」

王様「いやいや、立派な困り事ではないか。私に出来ることなら何とかしてみせよう、遠慮なく話してみなさい」


―苦学生ちゃん、お話中―


苦学生「でも、私は今のままでも満足です。苦労はいつか報われると信じてますから」

王様「…ふむ、苦労は確かに若い時にすべきだ。だが、いらぬ苦労まで背負う必要はあるまい?」

苦学生「えっ?」

王様「学校の奨学金制度や減免制度には学力や適性で不適格、となれば我々の出番であろう」

リア充「なんかあったっけ?」

王様「今度の土日、どちらかお城に来なさい。学力を証明できる物と学生証も忘れるなよ」

苦学生「…国庫奨学制度…ですか?」

王様「お、よく知ってるな。そこまで公表してないマイナーな制度なんだがね」

苦学生「あれは学力がかなり高くて、本当にお金の無い家庭向けと聞きました。私では学力がないから…」

王様「ここだけの話にしてもらいたいのだが、表向きはそう謳っておる。だが実際は学生の人間性が判定の大部分なのだよ。学力は判定の1割にも満たないのだ、君なら確実に制度を適応させられる。私が太鼓判を押そう」

苦学生「王様、私は勉強に専念できるんですか…?」

王様「うむ、大いに勉強したまえ、お金の事は気にせんで良い。本なら城の蔵書も使って構わん」

苦学生「…ありがとうございまず」ポロポロ

王様「泣くな泣くな、卒業してから泣きなさい」

リア充「良かったねー、あたしも申し込むかなー」

王様「お前はダメ」

リア充「何でさ!?」

王様「その彼氏とちゃんと話をつけてからだ、中途半端は後にも先にも良い結果にはならん」

リア充「うっ、分かったよ…」


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