僧侶「ねえねえ、勇者様」 勇者「なんだい?僧侶ちゃん」 賢者「その2だよ」
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254: ◆XUMchLPOFg[saga]
2017/11/20(月) 09:36:55.69 ID:tDzOTPixo
[商売にありがちな悩み]


おじさん「いやー、まいったよ」

魔王「おじさん、どうかしたか?」

おじさん「最近寒くなってきたろ?白菜の出来が早くてこんなにも出来てしまったんだ」


ー店頭には大きな白菜が山のように積まれていましたー


魔王「これはまた…、時期をずらして撒いた白菜が一気に出来たか」

おじさん「そうなんだよ、さすがにこの寒さは読めなくて困ったよ」

魔王「なるほどね、これはどうするか…」

おじさん「明日も同じくらい収穫できるんだよ、確実に捨てる物が出てくるとなると忍びなくてなぁ…」


ー魔王は何か閃きましたー


魔王「これ売れる方法あるかも」

おじさん「本当か!?」

魔王「ちょっと試してみるよ」


ー魔王は僧侶ちゃんに電話をかけましたー


魔王「僧侶ちゃん、君の力を貸してほしい」

僧侶「私の力ですか?」


ー翌日ー


主婦A「えー、白菜って保存出来るの?」

僧侶「できますよ、葉っぱを剥ぐようにして使えばしばらく持ちます。生で食べなければ少し萎びても味はそこまで落ちませんから」

主婦B「僧侶ちゃんのおすすめレシピってある?」

僧侶「葉っぱの部分は浅漬けにして、白い芯の部分はお鍋やお味噌汁に使います。おすすめレシピは…そうですねぇ、お城のメイドさんから教わった兵士さんを元気づけるお鍋でしょうか」

魔族主婦「教えてほしい、聞くからに美味しそうだ」

僧侶「いいですよ。まず白菜と豚肉と鶏肉のお団子がメインで、あと冬のお野菜なら何でも入れまして…」


ー白菜が飛ぶように売れていますー


おじさん「魔王さん、やるねぇ」

魔王「主婦は安くて保存が効けばある程度は買うからね、効果はあると思うよ」

おじさん「さすがに保存の話までは頭が行かなかったね」

魔王「そういえばおばさんは?」

おじさん「城に配達だよ、王様がたくさん買い付けてくれてさ、兵士たちに今日からしばらく鍋を食わせるって」

魔王「あいつらも災難だねぇ、相撲部屋のちゃんこ鍋みたいになるな」フフッ


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