僧侶「ねえねえ、勇者様」 勇者「なんだい?僧侶ちゃん」 賢者「その2だよ」
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◆XUMchLPOFg
[saga]
2017/10/15(日) 21:13:44.66 ID:Dutfa5Teo
[武器にも個性と故郷があります]
ーたんまりと麻雀を楽しんだ後ですー
魔王「なあ、少しいいか?」
老人「ん、何だ?」
魔王「あんたの武器の知識でこれを見て貰いたい」
ー魔王は4次元な特製非常袋から非常食を取り出しましたー
魔王「すまん、間違えた」
老人「だろうなぁ、腹には随分と堪える武器だがな」
魔王「今度は大丈夫」
ー魔王は袋から刀を取り出しましたー
魔王「こいつを見てくれ」
老人「ほお、ジパング刀か。量産型の一般な物ではないな、一品物だ。それもかなりの腕の職人が作っている、今でこれを作れるのはジパングでもそうおらん」
魔王「一目でそこまで分かるのか」
老人「伊達に武器商として飯を食ってないさ、まだまだ目は利くつもりだ」
魔王「あんたがここの軍の武器を手入れしていると聞いてな、こいつも頼もうかと思っていた。最近ジパングまで足を運ぶ間がなくてな…」
老人「なるほどな、少し見せてもらうぞ」スラッ
老人「…、これはわしの手に負えんよ、扱う技法も精度も段違いに高いレベルだ。これは無理に間を作ってでもジパングまで行くべきだ、わしが手を出しても良くはならん」
魔王「あんたでもダメか…」
老人「この刀は個性が強い、あんたの体格や性格にアジャストするように作られている。これを直せるのは作った職人だけだ、このクラスの武器は里帰りさせんとな。意外と思うかもしれんが武器も里帰りするしないで、性能が大きく変わるんだよ」
魔王「個性…、そして里帰り…か」
老人「一品物と量産物の違いは使い手に特化するかどうかだ、量産物はある程度の性能が出ていれば文句は言われんが、一品物は持ち手の個性や性格に合わせるからな。他人が手を出したら別物になっちまうよ」
魔王「なるほどな、勇者が使っても取り回しにくいやら重いやらと散々な評価だった訳だ」
老人「役に立てずすまねぇな、出てきたものが名刀過ぎてわしの力ではどうにもならなんだ。ただ、メンテナンスの必要はまだまだねえな、それだけは間違いねえよ」
魔王「いや、こっちこそ無理難題を押し付けて申し訳なかった。ならば他の武器のメンテナンスを頼む」
老人「分かったよ、その時にメンテの仕方も覚えていきな。今も兵士の連中に教えてんだ、お前さんならすぐ覚えていけるはすだ」
魔王「メンテってそう簡単に出来るのか」
老人「最低限だけどな、でもそれが出来るか否かで武器の傷みも違うよ。これが戦場なら武器の消費にも大きな差が出る位にはなる」
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