僧侶「ねえねえ、勇者様」 勇者「なんだい?僧侶ちゃん」 賢者「その2だよ」
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194: ◆XUMchLPOFg[saga]
2017/05/09(火) 00:03:34.10 ID:rZnej2eio
[今日の記録は明日からの財産]


僧侶「勇者様、何を書かれているのですか?」

勇者「日記だよ、日記。今日何があったとか、何が美味しかったとか色々ね。たまに何日かまとめて書くこともあるけどさ」

僧侶「凄いです、勇者様の日記に残るように私も頑張ります」

勇者「僧侶ちゃんも付けてみたらどう?見返してみると案外面白いよ」

僧侶「そうですね、そうしてみましょう」


−数百年後−


魔王「ん、これはまた懐かしいものが出てきたな」

賢者「あー、勇者と僧侶ちゃんの日記ですね。本当に懐かしい」

側近「二人の事は今でもはっきりと覚えています。と側近は二人の影響力の高さを実感します」

魔王「何かつい最近までいたような感じがするな」

賢者「僧侶ちゃんの日記って本当に勇者の事ばっかり書いてありますね、好き嫌いから一緒に出かけた事まで事細かく」

側近「それに比べて勇者殿の日記の簡潔さと来たら…、それでも僧侶ちゃんの事はちゃんと書いてあります」

魔王「でも当時の生活と今の生活って大きくは変わってないよな」

賢者「200年ほど前に国内で大革命騒動が起きた時に、革命派が生活環境の大改革を打ち出したものの、結局は大した変化も無く終わりましたからね。革命派も賊軍扱いで国から放り出されましたっけ」

側近「魔王様、何かの縁ですからお二人に会いに行きませんか?と側近は提案をします」

魔王「…そうするか、賢者は線香と供え物を見繕ってくれ。側近は水と花の準備を頼む、俺は経を上げる準備をしてくる」

賢者「勇者と僧侶ちゃんの好きな物にしましょう、ただ今準備します」


勇者「ってな事になるのかな?」

僧侶「そっか、魔王さんたち魔族は長生きなんですよね」

勇者「僕たちのいない世界か…、一体どんな世界なんだろうね?」

僧侶「うーん…、想像もつかないです」


−日記、つける?−


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