僧侶「ねえねえ、勇者様」 勇者「なんだい?僧侶ちゃん」 賢者「その2だよ」
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◆XUMchLPOFg
[saga]
2017/05/08(月) 23:52:08.20 ID:nD7kINwFo
[寒さと戦いながら時間とも戦う]
―午後9時前―
―魔王達はI○OSストア前で並び始めました―
―買うときに成人の身分証明が必要なので、勇者の代わりに賢者ちゃんが来ました―
賢者「並びましょうか、並びニストの代打として」
魔王「前から…4番目と5番目か、我ながら上出来だ、済まんな。お前には迷惑かけてしまう」
賢者「今更始まった事ではありません、部下としてお付き合い致しますよ」
魔王「早ければ午後11時頃には整理券配布と言う話だそうだ」
賢者「2時間は待ち確定なのですね」
―30分経過―
賢者「人が集まって来てますね」
魔王「10人前後だな、まだまだ余裕あるな。この辺りで並んでも良かったか」
賢者「あくまで結果論ですよ、早くに並んで正解でしょう。これからどんどんと人が増えるんでしょうか?」
魔王「多分な…」
―1時間経過―
賢者「寒くなってきた…」ブルブル
魔王「冷えが強い…、今日は特にな…」
賢者「そこのコンビニでコーヒー買って来ます」
魔王「悪い、俺の財布から出してくれ。俺ブラックのLな」ポイッ
賢者「はい、遠慮なく。ブラックのL、了解です」ガシッ
魔王「40人待ちって所か…」
―1時間30分経過―
賢者「ずいぶん並んできましたね…」
魔王「ざっと数えて60人だな」
賢者「人気なんですね、これ」
魔王「タバコ特有の臭いはほぼ無くなるって話だからな」
―2時間経過―
賢者「凍ってていいです?」
魔王「冷え込みが更に強くなってるな…、良いけど俺は溶かしてやれんぞ」
賢者「動きがないなぁ…」
魔王「日付跨ぐのを覚悟か…」
―2時間30分経過―
魔王「お前、生きてるか?」
賢者「生きてないですよ」
魔王「警備員曰わく、配布は0時回ってかららしい」
賢者「えぇー、あと30分あるんですね…」
魔王「長いな、この30分が…」
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