80: ◆8hR4QzB4Ro[ saga]
2016/03/17(木) 03:07:49.59 ID:Y1+QE2tL0
〜???〜
「ごめんなさい!ごめんなさい!お父さん許して!!」
必死にお願いした
叶わないと分かっても願うしかなかった
私が何をしたのかなんて知らない、たぶん私に理由なんてない
なにか『この人』がすごい怒るきっかけはあったはずだけど思い出せない
髪の毛をつかまれて腹をけたぐられて、殴られてどつかれて、両手で抱えられて玄関から真夜中の雪景色の駐車場に下着姿のままぶん投げられた
雪が軽く積もってるとはいえ舗装されていない地面に叩き付けられ、小石に突き立てられた素肌は切れて血を流し、体の表面を通して内臓をまとめて揺さぶられたような不快感と激痛に襲われる
その痛みが治まってきたころ、私はふと「寒い」と言った
当たり前だ、タンクトップとパンツだけの格好で真冬の、雪が積もった夜に表へ放り出されたのだから
——おう、じゃあ温めてやるよ
どばっと灯油を全身に浴びせられ、意外と暖かいなどと感心したのもつかの間
パチン……と聞こえて、それから
〜〜朝 ほむらの家〜〜
せつな「っっっぐ!う、は!!?」
目を覚まし、最初に目に入ったのが見知らぬ天井……というのはいつものこと
せつな「はぁ、はぁ……はぁ〜」
せつな(慣れないことしちゃいけないなぁ)
ほむら「あ……せつなぁ?」
せつな「あろは!ちょっとトイレ〜」
布団から出ると、全裸では思ったより冷えることに気づいた
エアコンに指を向け魔力を送って起動し、裸のままで二度寝に入ったほむらに布団をかけなおす
首に巻き付けられたリボンを特に意味もなく指でひっぱりながら用をすませ、勝手にほむらの服(ブラのみ自前)を身に着けて朝の支度を始めた
286Res/171.64 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20