キリカ「アーユー ハッピーナウ?」
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72: ◆8hR4QzB4Ro[ saga]
2016/03/17(木) 02:55:57.00 ID:Y1+QE2tL0
キリカ「……あのさぁ」

チル「い、言わなきゃ魔法が起動してくれないんです!!それに、余裕綽々なのはここまでです!」


ステッキを両手で握り腰だめに構え


チル「謳いなさい——蒼桜絶刀!『海神之太刀』!!」


その名を叫ぶとステッキが桜の枝へと姿を代え、満開になった桜の花が散ると、そこにあるのは2メートル程の太刀


キリカ「っ!!」


刀身は海のように透き通った蒼の水晶、刃は桜色の鋼で彩られ、唾や縁はやっぱり桜の花弁をモチーフとしている


チル(海神が反応してる?魔法は私に掛けられていたってこと……つまり)

チル「徒花に散りなさい!『桜円花』!!」


鍔の桜に火が灯り、眩く光る刃を縦に振ると、刃の軌跡が綺麗な弧を維持したまま直進してキリカを襲う


キリカ『なんて嫌な名前の技を!』

チル「なッ!?……な、名前位好きにさせて頂きます!!」

キリカ『あ、これはこっちの……っどぉぅわあッ!!?』

チルチルステッキ『チェリブロッサム!』

キリカ「むっちゃ乱発してきた!?」


次々と飛んでくる斬撃を飛び回って避ける

速度低下の効いていない斬撃はかなりの速度で突っ込んで来るため、キリカは回避で手一杯になってしまう


チル(あの人の魔法は、多分私の体感速度を落とすもの……海神之太刀には魔力を分解して無効化する性質があるから、もう通じない!)


キリカは斬撃の嵐の中を器用に掻い潜り、適当な大樹を盾にチルの射界から逃れる


キリカ「『ヴァンパイア・ファング』!」


盾にした大樹が削り取られて倒れるのに合わせて飛び出し、鞭状に連なった爪を振るうが、それはチルの太刀に触れたとたんにいきなり崩れ去り、チルが飛び込んで接近する隙になってしまう


キリカ「くっそ!」

チル「血に塗れど!『八重紅桜』!」

キリカ(次元屈折現象!?)


チルの振るう刃が三つに割れ、それぞれの軌道で襲い掛かる

二つまでは無理やり身を捩って回避するも、最後の太刀がキリカの左手を薬指と中指の間から綺麗に切って裂いた


キリカ「ぐっ——あああああっ!!!」

さやか「キリカ、さん……!」

キリカ「ああ!!がっ……ううう!!?」



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