41: ◆l0O.gyaewI[saga]
2016/02/11(木) 10:33:25.44 ID:17k7FRFE0
……と言うのも、杏子とマミが仲直りした為にパワーバランスが完全に崩壊したのだ
観念した織莉子とキリカは、キュウべぇとまどかを通してマミ、ほむらと交渉
ワルプルギスの夜との共闘を持ちかけ、紆余曲折を経て『まどかを魔法少女にしないための同盟』として『七色の翼』を結成し、なんやかんやでもうすぐ一年経つ
織莉子「まあつまり、まどかさんに再起の望みが無いのなら私たちの同盟は事実上の解散って形になるわけだけども」
QB「それは非常に困(ほむら「まどかは必ず目覚めます……」
織莉子は無音で紅茶をすすり、ニコッと笑ってから言葉をつづけた
織莉子「ふふ、意地悪な言い方をしてごめんなさい」
音もなくティーカップを元に戻し、これまた音もなく立ち上がる……織莉子の動作は一つ一つが洗練されていて綺麗な動きだ
隣に座るキリカとの教養のギャップがすさまじい
織莉子「二人が元気なのだとわかったので、今日はお暇するわ」
キリカも立ち上がり、ドアノブに手をかけたところで織莉子のテレパシーがほむらにだけ届く
織莉子『これからの話はほむらさんの『これから』が決まってからにしましょう』
ほむら「……」
半分は嫌味だと分かりつつも何も言い返せず、ただ黙って二人の背中を見送った
キリカ「あ、言っても無駄だとは思うけど一人で出歩いたり、怪しい人に声をかけられてもついてっちゃだめだよ!」
織莉子「ええ、テロリストかもしれない」
これを冗談として受け止められる人間はこの町では魔法少女だけだ
そんなことを凄い真顔で二人が言うので杏子が吹き出し、ゆまが口を押えて笑い、さやかも声をかみ殺す
さやか「いやいやいや、握手をしたら友達になれるかもしれませんよ!」
さやかの悪乗りでついにマミが堪えきれずに笑いだす
『お互いの職業柄、握手はよしましょう』
とは織莉子達との交渉時の、織莉子の最初のセリフだからだ
今の状況を思えばこのセリフは滑稽極まる
ちなみにこの時はまどかとさやかの『握手くらいしましょう、握手くらい』のごり押しで握手は成った
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