226: ◆8hR4QzB4Ro[ saga]
2016/12/20(火) 13:23:46.41 ID:3gIh0IDh0
みちか「まず今、かなちゃんの命を削っているものは三つ。異様な高熱、高血圧……そして、それを抑制するための過剰な投薬」
靴音を立てながら指を立てて説明する
さながら説明先生と言わんばかりだ
みちか「根本的な昏睡の原因は不明、間違い無いのは……このままだと数日で、弱りきり……死んでしまうって事、ね」
文節で分かりやすく区切ってあざけるように現実を突きつけてきた
あゆむ「…………で、解決法は?」
二人の息を飲む声は全く無視して話を進める
みちか「話が早くて助かるわぁ!」
おどけてはいるが完全に計算通りといったリアクションだ
みちか「簡単な事よ、ナノマシン医療で」
ゆうか「それ何年後の話よ!!」
間髪許さず鋭い指摘
それを待つための延命治療で、その負担を減らすための現状だから、この指摘は当然だ
みちか「んもー!せっかちねぇ……言ったでしょ、私は権威……多少の非合法も、科学の為なら押し通せる立場」
あゆむ「…………」
あぁ……と、心の中でだけ得心した
ゆうか「!!」
えりか「で、でも……」
二人とも何となく思い当たったらしいが、ちかみち先生の企みは多分もっと深い
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