198: ◆8hR4QzB4Ro[ saga]
2016/10/30(日) 07:08:16.58 ID:9bjuxXrS0
ほむら『キュウべえ、出てきて』
QB「一体何用だ(ムンズ ぐへぇ!?」
ほむら「今、幽霊捕まえたのだけど」
えりか「はあ?」
ゆうか「病院でそのギャグは洒落にならなくない?」
ほむら「……そうよね」
ほむら(杏子の記憶操作の産物か、あるいはあの時、あゆむが網膜に打ち込んだ刻印の効果か……この子達にはキュウべえが見えないんだわ……)
姫名「そう言えば今朝、まどかさんもICUから出てきましたよ……挨拶だけでもしてあげたらどうでしょう」
ほむら「え……まどか?」
えりか「……ごめん、連絡しようかちょっと迷ってた」
ゆうか「……もう病院の方がお手上げで、どうしようもないんだって」
ほむら「…………」
カーテンの向こうでまどかが眠っていた
ベッドの周りに何台も仰々しい機械を並べ、それら全てと繋がっていて、もはや機械のおまけと言ったぐらいにまどかが小さく見える
ほむら(……)
そっと頬に触れると、穏やかな寝顔からは想像もつかないほどの高熱を発していて、それは冷める傾向も原因を突き止める光明も齎さない
ほむら(巴さんが調べても分らなかった、織莉子さんの魔法でも視えなかった……)
なんらかの魔法的要因なのは間違いない。でも、魔法少女にすら分らないそれが人間に分かる筈もない
ほむら「……」
集中治療室から出された理由は明白で、どのように治療すればいいか病院が判断しかね、保護者へ医療負担を軽くすることを提案し、それを受け入れた
……そうやって弾き出された子供たちの末路を、ほむらはとてもよく知っている
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