19: ◆l0O.gyaewI[saga]
2016/02/05(金) 19:35:43.84 ID:19Z0eXcP0
それはヘリコプターに乗って居た人間も例外ではなく、コントロールを失った機体は風に煽られて流され、プロペラから派手に道路へ叩き付けられた
せつな「ありゃまー」
プロペラからぶつかったことで機体の反転こそ免れたが、慣性で滑りに滑って反対側の工場の壁に激突し、テールがへし折れ、コクピットはひしゃげた
せつな「死んじゃったかにー」
まあいっか、とだけ思ったせつなは外側で待機している車の中でも一番装備がゴツそうなのに目をつけて中に入り込んだ
せつな「人の荷物を勝手に見るなんて……」
押収された自分の荷物を回収し、ついでに一番偉そうな初老で眼鏡をかけた軍人を片手でヒョイっと担ぎ、何処かへ去っていった
〜〜
せつな「あろはー」
「ぐ……貴様……」
指揮官と思わしき人物を連れたせつなは一先ず最寄りの工場の一室に彼を連れ込んで椅子に縛り付け、目を覚ますのをじーっと待っていた
せつな「ざーんねんでしたぁ、みんなはおねむで貴方は私の独断で拉致されたのでぇす」
「……」
おどけて見せるせつなだが、肝心の彼は一切笑わない
せつな「さあさあ、まずはお名前だよ、ワッチャネイム?」
神帰「……神帰 武司だ 」
せつな「おっけー!ゆーこーるたけちゃんね」
神帰「……ふざけているのか」
せつな「ううん、真剣に楽しんでるよ?」
せつなとしては確かに真剣だ、一応自分の命がかかっているのだから
神帰「……で、何が目的だ」
せつな「ん〜、じゃあ、なんで私を捕まえるのにあんな軍隊が必要なのか知りたいな」
神帰「貴様にはテロリストの関係者である疑いがかかっている、相応の装備、準備を行うのは当然だ」
淡々と回答する神帰と、くるくる回って考えるせつな
せつな「足りなかったみたいだけどね」
神帰「そのようだな」
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