176: ◆8hR4QzB4Ro[saga]
2016/08/26(金) 02:46:54.81 ID:XmG2/6mK0
深夜、数日前からは考えられないほど静かになった見滝原の街を舞台に、マミが演出した狡猾な茶番が始まっていた
キリカ『そーら、必死に逃げろ!』
チル「くっ!」
機関銃の如く爪を連射し、市営団地の屋上を走る魔法少女を派手に追い詰める
織莉子『オムニス・シュテルン』
淡く輝く水晶玉が至近距離で爆発し、破片や爆炎で背中の皮膚を切り裂く
チル「この…………っぅ!?」
織莉子「さあ、これまでよ」
チル「あ……貴方達は、仲間まで手にかけようとして……!そうまでして!」
キリカ「ああ、黄色の人?私たちにとっても残念なことだよ……でも君が余計なことをしてしまうからだよ、あの人をどうこう思うのなら君は大人しく死ぬべきだった」
チル「この……人でなし!」
キリカ「偽善者に何言われてもねぇ!」
チル「そんな……きゃぁッ!!」
マミの魔法で体の怪我こそほぼ完治しているものの、丸1日と半分の間かなりキツい拘束を受けていた身だ
まともな睡眠も無かったし、体力の消耗とあわせてかなり精神を磨耗している
それが一番露骨に出るのは反射神経と集中力、何より気の持ちようだった
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