166: ◆8hR4QzB4Ro[saga]
2016/07/27(水) 10:09:34.99 ID:SVuVVqVK0
〜帰り道〜
しばらく沈黙が続いたのち、会計をせつなが済ませて帰路についた
金額が4から始まる五桁の数字だったような気がしたが、それはすべてせつながお酒を飲んだせいだと、そう言い聞かせた
せつな「うっふふふ!何かジュース買っていく?」
ほむら「テンションがウザいわ」
せつな「酷いな〜、ほむらちゃんは私のこと、どう思ってるの?」
ほむら「ありていに言って、ただの酔っ払いよ……一人でそんな馬鹿騒ぎして」
ほむらの周りをくるりくるいと回りながらせつなのご機嫌な歌が始まった
せつな「寒い〜夜だから♪明日を待ちわびて〜♪」
ほむら「もう、そんな風に歩き回るとあぶないったら」
せつな「んふふ〜」
ほむらの苦言を聞いてかどうか、ほむらに抱き着いてほほを擦り付けて歩く
密着してきて果てしなくウザいのだが、これはこれで歩き回らないのでよしとして、ほむらは進むことにする
せつな「私ね〜キュウべぇに『私を縛るものなんか要らない』ってお願いしたの」
ほむら「……そう」
せつな「どんなものでも、捨てちゃうのって実はとっても簡単なんだよ」
「なんせ魔法少女だしね!!」と続く言葉に、「それでも」と返したかったが……否定する言葉がうまく紡げない気がしたので黙りこくる
せつな「でもねー……捨てちゃったものはもう帰ってこないんだー。それを嫌だと思うなら、辛くても頑張らなきゃだめだよー」
ほむら「……」
せつな「うんん?」
ほむら「あ……いや、こんなに人が近いの、久しぶりだなって」
せつな「あったかいでしょー」スリスリ
ほむら「まあ……そうね」
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