13: ◆l0O.gyaewI[saga]
2016/02/05(金) 19:27:53.05 ID:19Z0eXcP0
〜工場地帯〜
せつな(全く……ちょっとビニコンでトイレに行った隙に囲まれるなんて)
見滝原と言う町が、新たに特別経済区として制定、発展する前も間も、この街を支える産業は「硝子」だ
大量の硝子を生産、加工するには特大の火力と、それに見合うサイズの入れ物とエネルギーが必要になる
せつな「あろはッ!工場で火器はダメだよー!」
それらを取り揃えるこのプラントは、騒音や安全性、交通の便やら何やらの関係で夕方以降は人気が無い……はずだ
せつな「もー、スポットをそんなに充てたって何にも無いよー……」
空にはライトを焚いたヘリコプター、工場の外には何台ものトラックに装甲車と銃を持った軍人
彼等が追うのは、忍者の如く飛び回るたった一人の魔法少女
隊員「クソッ!なんと言うフリーランニングだ!」
隊員「身軽にも程がある!」
せつな(いや、数多すぎ……)
せつなは変身こそしていないが、銃に弾丸に通信機、装備の多い軍人が追うには魔法少女は身軽すぎる
せつな(全く!しつこいんですけどあの人ら!)
タラップを飛び移り、見えた階段の手すりを蹴って雨樋を掴んで身を翻し、天井に乗る
すぐさま反対側に見えた四角い建物の上を駆け抜けようとした時、目前で銃声がして、足元に火花が走る
せつな「ちょ!?発砲してきたぁッ!?」
すぐに伏せて、這いずりながら屋根の縁へより、下の様子を伺う
せつな(うげぇ……)
隊員達がズラッと銃を構えて、こちらを狙っているのだ
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