勇者「伝説の勇者の息子が勇者とは限らない件」後編
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173:名無しNIPPER[saga]
2016/04/17(日) 11:27:44.72 ID:GzXa1Wz40
 抜けるような青空の下、とある教会で二人の男女が多くの人々の祝福を受けていた。
 教会の入口から出てきた男女に、周囲の人々から色とりどりの花びらが散りばめられる。
 男女は幸せそうに笑みを浮かべながら、人々の列の真ん中を歩んでいく。
 女性が身に纏っているのは、純白のウェディングドレスだ。
 つまり、結婚式である。
 新郎の名は武道家。
 新婦の名は僧侶であった。

戦士「おめでとう僧侶!! 本当におめでとう!!」

僧侶「ありがとう! 本当にありがとう戦士!!」

勇者「くわぁーー!!!! ちくしょうがこの野郎うまい事やりやがって!! そういや祝勝パーティーの時もお前らシレっといなくなってたもんな!! この野郎が!! コンチクショウが!!」

武道家「えーいやめろひっぱるな!! 高いんだぞこの衣装!!」

勇者「パーティーの仲間に涼しい顔して手を出すヤリチン野郎め!! おめでとう!!」

武道家「凄まじく人聞きが悪い!! ありがとよ!!」

竜神「うおろろろ〜〜ん!!!! クッソーーー!! 諦めんぞーー!! こら僧侶!! お前武道家を不満にさせたら私がすぐ寝取りにいくからな!!」

僧侶「ま、負けません!! 私、武道家さんの望むことなら何だってしてみせますから!!」

勇者「ファック!! ファァァァァァック!!!! クソが!! 爆発しろ幸せ新婚きゃっきゃうふふ野郎が!!!!」

武道家「痛い痛い痛い揺らすな揺らすな」ガックンガックン!

黒髪の少女(うう…! 来るのだろうとは思っていたけれど、やはり勇者が来ている…! どうしよう、いざとなると緊張するわ……二次会よ、二次会が勝負よ私!!)

戦士(あの娘、確か港町ポルトの……何かすっごく勇者の方見てない?)


 沢山の祝福を受け、最後に新婦はその手に持ったブーケを天高く放り投げた。

 次に幸せを掴む者として、そのブーケを受け取ったのは――――――




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