ほむら「幸せに満ち足りた、世界」2.5(まど☆マギ×禁書)
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78:幸福咲乱 ◆5sHeUtvTRc[saga]
2016/08/19(金) 02:07:21.78 ID:PL2otzEv0

蹲った少年が気が付いた時には、
彼を取り囲んでいたグループが仲間割れの様に殴り合いを始めていた。

「行くぞっ!!!」

そして、彼を掴んだ手は、意外に柔らかなものだった。

ーーーーーーーー

「大丈夫か?」
「ええ、すいません」

佐倉杏子は、夜の公園で、
路地裏からかっ攫って来た少年にハンカチを差し出した。

下らない気配を感じて路地裏を探った所、
分かり易く進行していたカツアゲの中から被害者の手を引いて今に至る。
見ると、相手は杏子と同年代、
ちょっと年上にも見えるが、如何にも育ちのいい、線の細そうなタイプ。

「アンタみたいな坊ちゃんがあんな所で何やってたんだよ? 夜遊び?」

まず、「食うかい?」とチョコ菓子を勧めてから杏子が質問する。

「妹を、探してた」
「妹?」
「うん。この娘、見かけなかったかな?」

杏子が差し出された写真を見る。
同年代らしいが、生憎心当たりはない。

「妹さん、どうかしたのか?」
「いなくなったんだ。何日も帰ってない」

「警察には?」
「一応。恥を言うけど、僕の母親がちょっと毒親入っててさ、
昔から僕の事を贔屓して妹にはきつく当たってたんだけど、
事故の後からちょっとひどくなって」


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