604:名無しNIPPER[saga]
2017/03/09(木) 21:14:58.20 ID:rmMzSg3nO
『何かに守られていないと敵に立ち向かうことすらできない……。私がお慕い申したユキホ様は、そんなに弱い方ではなかったはずですわ』
雪歩「あ……あのっ!」
『確かに、ここ最近のあなたは戦いに於いてずっと、魔物の攻撃をものともしない堅固な鎧に守られていました』
『……けれど、思い出してください』
『ファブール城での戦いの時も、磁力の洞窟での戦いの時も……』
『あなたは己の身ひとつで勇敢に敵に立ち向かっていったはずです』
雪歩「あっ……アンナさん……ですよね……?」グスッ
『………』
『どうか、本当の勇気を。……あなたは、本当はとても強いお方』
雪歩「アンナさん、私っ…………!」
『遠く離れた場所から、私はいつでもあなたを見守っていますわ……』
雪歩「ま、待って! 行かないでくださいぃぃ!」
雪歩「私……私っ……!」
雪歩「まだ、あなたに『ごめんなさい』も『ありがとう』も言えてないのに……!」
…ガシャアン!!
雪歩「!」
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