592:名無しNIPPER[saga]
2017/03/09(木) 20:30:42.24 ID:rmMzSg3nO
ー 月の地下渓谷 B10F ー
ダークバハムート「………」ゴゴゴゴ
貴音「………」ゴゴゴゴ
貴音(……動けない……)
貴音(ばはむーと殿の闘気にあてられている、というのもありますが……)
貴音(何より不気味なのは、一見ばはむーと殿は隙だらけのように見受けられるということ)
貴音(『遠慮なく撃って来い』と言わんばかりの挑発)
貴音(かといって安易に動けば、その瞬間にあの方の鋭い爪がわたくしの体を引き裂く光景が容易に想像できます)
貴音(あの方の強さをわたくしは知らない)
貴音(知らないはずなのに、解る)
貴音(こうして対峙しただけで理解してしまう)
貴音(神を前にして、いかに己が無力なのかを)
ダークバハムート「……どうした、タカネよ。そうして立っているだけでは我は倒せぬぞ?」
貴音「……承知しております」
ダークバハムート「為すべきことを理解していても、恐怖に縛られて動けない……」
ダークバハムート「不便なものだな、心とは」
貴音「………」
ダークバハムート「ククッ……!」
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