535:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/29(火) 18:12:03.86 ID:17JM/YY8O
P「あの、俺……」
P「この物語が今までゲームの通りに進まなかったのは、俺っていう不純物がこの世界に混ざってしまったからだとずっと思っていました」
P「でも、違ったんです」
P「この世界に呼ばれたみんなは、勝手が分からないながらも試行錯誤してそれぞれが思う通りに行動した」
P「その結果が今なんです」
P「本当は俺の存在なんて関係なくて、本来の筋書きなんかも関係なくて」
P「最初からみんなの想いが同じ方向を向いていた。……ただ、それだけだったんですよ」
小鳥「プロデューサーさん……?」
P「正直、ここまで俺がみんなの役に立てたかどうかは分かりません」
P「でも、俺はあなたも含めて全員のことを応援しています」
小鳥「っ……!」
P「一緒に戦うことはできないけど、ちゃんと最後まで見届けたい」
P「だから、何もしてあげられませんけど、せめて音無さんの側にいたいって思っています」
小鳥「……ありがとうございます、プロデューサーさん」ニコッ
小鳥(あなたがこの世界へ来てくれて、本当に良かったです……)
小鳥「……あの、ところでプロデューサーさん?」
P「はい、何です音無さん?」
小鳥「えっと……」
小鳥(せっかく二人っきりなんだし、もう少しお近づきになりたいなー……なーんて)
小鳥「あ、あの」
小鳥「えっと、その……できれば、名前で……」
P「? 名前がどうしたんです?」
小鳥「……や、やっぱりなんでもないです」
P「?」
小鳥(……ダメ、言えないわ。私のこともみんなみたいに名前で呼んでほしいだなんて)
小鳥(あーあ……私ってなんて弱い女なんだろう)
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