507:名無しNIPPER[saga]
2016/10/28(金) 20:19:35.33 ID:lU/e7KMhO
ブルードラゴン「そうじゃ。生に痛みはつきもの。生きている限り様々な苦しみに耐えなければならない」
ブルードラゴン「生きる苦しみ全てから開放するのは……」
ブルードラゴン「……………死、だ」
やよい「!」
ブルードラゴン「痛み、悩み、悲しみ、苦しみ……。あらゆる苦痛からの開放とは、即ち死ぬことなのじゃ」
ブルードラゴン「そう、真の安らぎとは、『死』」
ブルードラゴン「召喚士よ。お前はワシに安らぎをもたらす者か?」
やよい「あぅ……あ、あの、それってつまり……」
ブルードラゴン「……むんっ」ブンッ
やよい「! ……しばさんっ!」バッ
シヴァ「……永久氷壁」
コオオォ……シャキーーンッ!!
バキッ!!
ブルードラゴン「氷の壁……ワシに攻撃が通じないと知って召喚獣を防御に使ったか」
ブルードラゴン「おもしろき娘じゃ」
ブルードラゴン「既に理解したと思うが、ワシの身体は属性を跳ね除ける」
ブルードラゴン「そのような呪われた身体ゆえ、ワシは長く生きすぎた。家族も友も、全てを失ってなお、苦痛にさらされ続けておる」
ブルードラゴン「もう、疲れたのじゃ」
ブルードラゴン「……さあ、お前の手でワシを永遠の眠りへ就かせておくれ」
やよい「そ、そんなっ……!」
ブルードラゴン「……それが出来ぬと言うのならば、お前に用は無い」
ブルードラゴン「ワシがお前に永遠の安らぎを与えてやろう」ゴゴゴ
やよい「うぅ……」
やよい(ころすのも死んじゃうのもいやです……)
やよい(みんなでもとの世界にかえるって、やくそくしたもんっ)
やよい(でも、あのどらごんさんはころしてほしいって……)
やよい(……ど、どうしよう……!)
やよい(…………)
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