390: ◆bjtPFp8neU[saga]
2016/08/28(日) 19:30:29.98 ID:VRt3rZWL0
ー 翌日 月の民の館 1F 図書室 ー
月の民「……もう、行かれるッスか」
貴音「ええ」
貴音「あなたには本当にお世話になりました。わたくしのいない間この館を守ってくださったり、快く皆を迎え入れていただいたり……」
貴音「それに、このようなお弁当まで頂いて……感謝してもし足りません」ズッシリ
響「……ていうか、貴音のお弁当だけ大きすぎだよね。自分たちの3倍くらいあるぞ」ヒソヒソ
春香「それは仕方ないんじゃないかな。月の民さんもさすがにもう貴音さんが食いしん坊だっていう事実に気づいてると思うし……」ヒソヒソ
月の民「自分、信じてるッス。タカネ様やみなさんがきっとこの世界に光をもたらしてくれるって」
月の民「だから……きっと、無事でまた……!」
貴音「……はい、約束します。誰も欠けることなく、無事に帰ってくると」ニコッ
月の民「タカネ様っ……!」ウルッ
貴音「……それで、相談なのですが、もう少しお弁当の量を増やしていただけないかと思うのですが……」
月の民「……えっ?」
律子「……感動の旅立ちのワンシーンが台無しね」
伊織「ま、予想はできたけどね」
貴音「……それでは、行って参ります」ペコリ
月の民「はい! 行ってらっしゃいッス! 自分、ここでみなさんのご無事を祈っているッス!」
貴音(……思えば、わたくしがこの世界へ来て途方に暮れていた時、最初に声を掛けてくれたのがこの方でした)
貴音(わたくしたちは、本当にたくさんの方の想いを託されています)
貴音(これは最早、わたくしたちだけの戦いではありません)
貴音(げぇむの世界を救う戦いでもあるのです)
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