367: ◆bjtPFp8neU[saga]
2016/08/28(日) 18:17:03.98 ID:VRt3rZWL0
ー バロンの町 ー
マグ「バルバリシア様……!」
ドグ「お会いしとうございました……!」
ラグ「こうして再びその美しいお姿を拝見する事ができて、我らは感激にございますっ!」
バルバリシア「良かった、無事だったのね、三人とも」
バルバリシア「ところで、こんな場所でいったい何をしていたの?」
マグ「それが……。ゾットの塔の爆発から命からがら逃げ出したのは良かったのですが……」
ドグ「目が覚めると、見知らぬ土地に横たわっておりまして……」
ラグ「歩けど歩けど仲間の魔物や人間すらも見つからず、途方に暮れていたのです……」
バルバリシア「大変だったのねぇ、あなたたちも」
バルバリシア「ま、この町にもう人間はいないみたいだし、ここを根城にするのもいいんじゃないかしら?」
マグ「いえ、せっかくこうして再び出会えたのです。我らもバルバリシア様と共に行きます!」
バルバリシア「その前に、他の魔物たちに伝えてもらいたいのよ」
バルバリシア「もう人間と争う事はない、って」
ドグ「……それは、本当なのですか? ルビカンテ様ともあろうお方が人間と手を結ぶなど、にわかには信じられませぬ……」
バルバリシア「ひと昔前のあいつならそうだったかもね。でも、あいつは変わったわ」
ラグ「そうなのですか?」
バルバリシア「ええ。これからは魔物も人間も争いの無い、新しい時代が来るわよ」
バルバリシア「全てが終わったら、どこかいいところを見つけてみんなで暮らしましょう」
マグ「……分かりました。それを楽しみに、私たちは言いつけを果たして来るとします」
マグ「行くぞ、ドグ、ラグ!」
ドグ・ラグ「はっ!!」
タタタタ…
バルバリシア「……新しい時代、か」
バルバリシア「その前に、ミキたちに頑張ってもらわないとね」
バルバリシア「……さて、あいつはしっかりやっているかしら」
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