358: ◆bjtPFp8neU[sage saga]
2016/08/28(日) 17:45:14.11 ID:VRt3rZWL0
ー トロイアの町 パブ『迷宮』 ー
黒井「…………なに? 月へ向かう手段がないだと?」
北斗「予想のつかない展開になっているのではっきりとは言えませんが、すでにやよいちゃんたちが魔導船で月へと渡ってしまっているので、それ以外に方法はないかと……」
高木「つまり、我々は置いてきぼりを食ってしまったのか」
黒井「……ちっ、765プロめ。この私をのけ者にしおって!」
翔太「まあまあ黒ちゃん、今さら言っても仕方ないでしょ。やよいちゃんが僕らを召喚してくれれば、やよいちゃんのために戦えるんだからさー」
黒井「そもそも、なぜ私が高槻やよいにいちいち呼び出されなければならないのだ! 私は召使いなどではないのだぞ!」
翔太「いや、もともとそーいう契約だったし、黒ちゃんも結構ノリノリで戦ってたじゃん……」
黒井「まったく、この世界は間違っている! 何もかも!」
高木「はは……まあ、ここは実際には存在するはずのない世界だからねぇ……」
冬馬「……見苦しいぜ、黒井のおっさん」
黒井「なに……!?」
冬馬「翔太の言う通り、俺たちは高槻と契約を交わしたんだ。ルールは守るのが大人だろ?」
冬馬「あんたは俺たちの王だ」
冬馬「王だったら王らしく、いつもみたいに余裕ぶって構えてればいいじゃねえか」
黒井「む……」
冬馬「それに、黒井のおっさんは高槻の最終兵器でもあるんだ。……切り札ってヤツだな」
冬馬「だからきっと高槻も出し惜しみなんてしないと思うぜ?」
黒井「………」
黒井「…………フン、分かったような口を聞きおって」
黒井「だがお前の言う事も一理ある。私に頼らなければ事務員一人も倒せない765プロめ、せいぜいこの王に泣きつくがいい!」
黒井「クックック……!」
897Res/925.76 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20