141: ◆bjtPFp8neU[sage saga]
2016/04/16(土) 11:05:45.65 ID:Gx17QCPmO
あずさ「………」ペラッ
あずさ「………」ペラッ
あずさ(……う〜ん、メテオって思ったよりもすごい魔法だったのね〜)
あずさ(やっぱり、あの時の私に使いこなすのは早かったのかしら〜)
あずさ(……でも、きっと小鳥さんは……)
伊織「……あずさ」
あずさ「伊織ちゃん? どうしたの? 律子さんの言う通り休める時に休んだ方が……」
伊織「私、やっぱり納得いかないわ」
あずさ「納得いかないって……もしかして、さっきの話かしら?」
伊織「ええ。……小鳥が直接手を下していないにしろ、あずさ、アンタが命を落とした事に小鳥が関係しているのは確かよ」
伊織「それについて、アンタはいったいどう考えているの?」
あずさ「……そうね……」パタン
あずさ「私も、少しは物語に貢献できたかなって」
伊織「……どういう事?」
あずさ「ほら、私ってかなり鈍臭いでしょう? でも、あの時は私なりに真剣にやったつもりなのよ」
あずさ「だから、私でもちゃんと役を演じられたかなって」
あずさ「うふふ、まさか死んでしまうとは思わなかったんだけど……」
伊織「役ってアンタ……」
あずさ「小鳥さんも、ちゃんと自分に与えられた役を演じているわ」
あずさ「だから、小鳥さんの為に、私もできる事は頑張るつもりよ?」
伊織「………」
伊織「アンタは……それでいいの?」
あずさ「……ええ。私は、こうしてみんなでいられれば幸せだから」
あずさ「伊織ちゃん、私の事を考えてくれてありがとう」ニコッ
伊織「……アンタの為じゃないわ。私自身が納得いかないってだけよ」
あずさ「それでも、嬉しかったわ♪ 」ダキッ
伊織「ちょ、あずさ、離しなさいよ!」
あずさ「伊織ちゃんはいつもみんなの事を考えてくれてるから、私、すごく感謝してるの」
伊織「そんなの……」
伊織(……あずさ、アンタの方が何倍もみんなの事を考えてるわよ)
伊織(損な役回りになってまで、小鳥の事を気遣えるなんて……)
伊織(……敵わないわね、やっぱり)
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