【咲 -Saki- SS】 大学編 - いちご味 - ちゃちゃのん「おかえりなさい」
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773:ケイ@番外「鹿老渡・小学生編」 ねこの島[saga]
2018/02/12(月) 22:55:50.89 ID:fGiwYrsg0



ボォーーーーーーッ ポン ポン ポン ポン…


ちゃちゃのん「あぁ… もぅこんな時間なんじゃな…」


儚げな少女「いくつかの船が、港の方に向かわれてますわね」


陽気な妹ちゃん「そういえば、あたりから美味しそうな匂いがしてきたのぅ…」スンスン


しっかりものの妹ちゃん「もぅすぐ、ゆうげの時間じゃな…」


陽気な妹ちゃん「う〜〜 お腹すいてきたんじゃ…」グゥーー


しっかりものの妹ちゃん「よーはいついき、そればっかりじゃ…」


儚げな少女「今日はたくさん遊びましたもんね♪」クスクス




ちゃちゃのん「漁師のじっちゃたちがな、帰り始める この時間―――」


ちゃちゃのん「あたりの家に明かりが灯り始めて、夜ご飯の匂いが島いっぱいに広がる この時間―――」


ちゃちゃのん「ちゃちゃのんな、このあったかい時間がとっても大好きじゃ…」


快活な長女さん「ちゃちゃのん……」



日の出と、日の入りの時間―――


それがこの静かな港町である鹿老渡で、最も人の生活の匂いゆーもんを感じられる時間―――


年の近い遊び相手のおらんかった ちゃちゃのんは、ずっとこの景色を一人 眺めてきたんじゃろうか―――





快活な長女さん「夕日、綺麗じゃな…」


ちゃちゃのん「うん、そうじゃねぇ……」



地平の向こうへ沈んでゆくお日さんが、あんまりに赤く鮮やかじゃったけぇ


アタシたちは言葉を忘れ、しばらくの間 真っ赤に染まった西の海を眺めとった。






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