726: ◆Tw7kfjMAJk[sage saga]
2018/07/12(木) 20:17:36.17 ID:XAvnLSvU0
――店の外
未央「おいしかったね、プロデューサー!」
P「ああ、うまかった。しかし、マヨネーズもあるんだったか……今度はかけてみるかな」
未央「お、また来るつもり? そのときは私もマヨネーズをかけようかなー」
P「なんでいっしょに来る前提なんだよ……」
未央「そりゃ、私とプロデューサーの仲ですし?」
P「どんな仲だよ――って、これ聞いたらどんな答えか返ってくるか予想できるな」
未央「アイドルとプロデューサーじゃなくて?」
P「そう言うつもりだったのか?」
未央「さて、どうでしょう。少なくとも今は、アイドルとプロデューサーだもん」
P「今は、か」
未央「うん。将来的には……どうなるかな? 私がずっとアイドルを続けるなら、ずっとアイドルとプロデューサーなのかもしれないけど……」
P「どうだろうな。未央が高校生から大学生になったように、俺も何かが変わるかもしれない」
未央「出世して、現場からは離れちゃうかも?」
P「そうなるかもな。……そのとき、未央はどうしてるかな」
未央「どうだろうね。アイドルのままか……それとも、女優さんになってたり?」
P「女優か。アイドルとしての未央も良いが……女優として活躍する未央も、見てみたいな」
未央「そう? なら……そのときも、プロデューサーはいっしょにいてくれる?」
P「いっしょに? ……そんなの、言うまでもない」
未央「……えへへ。そっか。うん。……うん。……でも、言ってみて?」
P「……言うとなると、恥ずかしいんだが」
未央「それでも。プロデューサーが恥ずかしがるところも見たいしねー」
P「変な趣味してるな」
未央「いい趣味じゃなくて?」
P「良くはないだろ」
未央「そうかな? と言うか、話、そらさないで。ほらほら、ね?」
P「……わかったよ。それじゃ、言うぞ?」
未央「うん。言って?」
P「……アイドルのままでも、女優になっても。たとえ、そのどちらでもなかったとしても。できれば、俺は、ずっと未央と――」
終
814Res/601.32 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20