女神
1- 20
279:名無しNIPPER[saga]
2016/06/26(日) 00:10:01.28 ID:RyWkrIEDo

とりあえず、何とか担任が来る前に学校から抜け出せた。あいつの家に向かいながら電
話をしようと俺は思った。何度かコールしても優は電話に出ない。

 俺はほとんど走るように足早に歩きながら考えた。これからあいつはどうなるんだろう。
自宅謹慎とか先生から事情聴取を受けるのだろうか。それとも下手すれば停学とかもある
かもしれない。優が停学になるにしても、何で停学になったかを学校が生徒に公表したり
することはあるのだろうか。そんなことになったら本当に優はお終いだ。

 いや、女神行為をしてたから停学なんてそんなことを公表するわけがない。生徒にショ
ックを与えることになるし、何より学校の評判も落ちるだろうし。俺は祈るような気持ち
で自分にそう言い聞かせた。確かに、優の行為は道徳的ではないけれども、反面、法律を
侵しているわけではない。つまり、下着姿なのだから公然わいせつ罪の構成要件を満たす
ようなことではないはずだ。でも、それなら何で俺は今彼女の処分に即座に納得できたの
か。それが、同級生たちに知られたら恥ずかしい行為、彼らから今度こそ本当に優が排斥
されるような行為を、彼女がしていたと理解できていたからではないのか。

 思考が混乱して、今、自分がは何をすればいいのか考えられない。とにかく、優と連絡
を取ろう。あの聡明で大人びている優なら、彼女が陥っている立場を明確に説明してくれ
るかもしれない。あいつは、こんなことで混乱してパニックになるような性格ではない。
自分のしていることのリスクさえ、冷静に考えて女神行為をしていたのだから。

 それに。あれを撮影したのは俺なんだから、ある意味俺にも責任がある。そこに思い至
った俺は、たまらない気分になった。早く駅まで行って電車に乗ろう。電車の中でメール
すればいい。俺は半ば錯乱した状態で駅に向かって、今度こそ全力で駆け出した。

 何とか下りの電車に間に合った俺は、スマホから優にメッセージを送った。

『携帯に連絡してくれ。女神行為が担任にばれたのか? ・・・・・・すごく心配している。連
絡くれ』



 結局、その日俺は優と会えなかったし、連絡も取れなかった。優は俺のメッセージを既
読にしなかったし、優の家まで行って恐る恐るチャイムを鳴らしてみたものの、静まり返
った彼女の家からは何の反応もなかった。

 俺は途方にくれた。いったいこの先どうすればいいのだろう。優の家の前にいても仕方
がないけど、今更優のいない学校に戻る気はしなかった。俺はそのまま自宅に向かって混
乱した感情を持て余しながら歩き出した。ひどく混乱していた俺だったけれども、歩きな
がら考えているとすこしづつ疑問点が思い浮んできた。夕也が担任の鈴木先生の言葉を正
確に覚えているとすると、鈴木先生は優の親にこう言ったのだ。



『女子の高校生が下着姿の際どい写真をネット上で公開してたんですからね。お嬢さんは
学校では友だちこそ少ないようでしたけど、これまで成績も素行も何も問題はなかったの
に。もちろんいじめられているということもなかったし』

『とにかく、投書に書いてあったURLをそちらにお送りします。ご自分の目でお嬢さん
かどうか確認してみてください。まあ、誰が見てもお嬢さんであることは間違いないと思
いますが』



 夕也の記憶が正しいとすると、鈴木先生は緊急時の連絡網に記載してある自分の携帯の
メアドに送られてきたメールを開き、そこにあるURLを踏んで優の下着姿を確認したこ
とになる。だけどよく考えれば優は女神行為をする時は、自分のうpした画像を十五分く
らいで削除しているのだ。削除が早すぎて即デリ死ねよとか叩かれるくらいに徹底して。

 昨日と今日は優は女神行為はしていない。昨晩、俺の撮影した画像が自撮りじゃなくて
彼氏とセックスした時に彼氏が撮影したんじゃないかという疑惑に答えるレスはしていた
けど、その時は画像そのものはうpしていなかったのだ。それなのに鈴木先生が優の画像
を見られたはずがない。俺は何だか嫌な予感がした。額から汗が滲んでくる。俺は足を早
めて自分の家に駆け込むようにして入った。そして、リビングのパソコンを起動した。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
468Res/896.79 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice