末妹「赤いバラの花が一輪ほしいわ、お父さん」(最終章と後日譚)
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655: ◆54DIlPdu2E[saga]
2019/12/01(日) 19:13:40.72 ID:C6t/czIb0
商人の家、朝。

次姉「あ、おはよう、お父さん」

商人「おはよう……」

次姉「元気ないわね、顔がむくんで、特に……目が腫れぼったいような……体の調子が悪いの?」

商人「い、いや、体はいたって健康だよ……」

商人「あれだけ飲んだのに二日酔いにもならないほどには健康さ……」ハハハ

次姉「声に力がないんだけど」

次姉「昨夜お酒のんだの? 兄さんと、そうでしょ?」

長兄「おはよう次姉、そうだよ昨夜は二人で飲んだんだ」

商人「……私は馬の様子を見て来るよ」フラフラ〜

ドア:パタン……

次姉「……本当に大丈夫かしら、全身に力が入っていないような、心ここにあらずと言うか」

長兄「長姉から聞いてないか?」

次姉「末妹の話? でも、お父さんは養成学校での勉強に集中しなさい、って話していたんじゃないの?」

長兄「本人にはそうやって背中を押してやるのが父親の役目……なんだってさ」

次姉「……」

次姉「とは言うものの、本音ではやっぱり寂しい……ってわけね」

長兄「でも安心しろ、あの時のように……生きた屍みたいには絶対ならないぞ」

長兄「って、最後はそう宣言して笑顔になっていたから、きっと大丈夫」

次姉「……そうね」

次姉「お父さんも私達も……あの頃とは違うものね」フフ
 


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