末妹「赤いバラの花が一輪ほしいわ、お父さん」(最終章と後日譚)
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◆54DIlPdu2E
[saga]
2018/11/04(日) 02:22:01.60 ID:KsZuJ7po0
王子「美味しいだけではなく上質なのでしょうね、料理長さんが喜びそうです」
王子「……彼の事ですから、自分で食べずに僕らに食べさせる料理に使っちゃうのでしょうけど」
師匠「穴熊は蜂蜜が大好物だからな」
師匠「安心しろ、料理用と料理長個人の土産用とは分けて渡すつもりだ」
師匠「土産用を料理に使ったら、儂は魔法で判定できるのだぞ……とでも言えば、絶対それを守るさ」
王子「さすがですね師匠……」
王子「……昨日夢の世界で精神体には会えたけど、早く実体の皆さんの顔を見たいし話もしたいです」
師匠「ああ、儂も楽しみだ」ニコ
王子「……師匠」
師匠「意外な物を見たような顔をするな」
師匠「儂の家でもあるし、儂の家族でもあるからな」
師匠「しばらく離れていた自分の家で寛ぎたいのは当然ではないか」
王子「……そうですよね、僕と野獣だけではなく、師匠の家でもあり師匠の家族でもあるんです」
王子「早く会いたいのは当然です」
師匠「そうだ当然だ、だからもう二度と口にはしないぞ、屋敷が儂の家で執事達が儂の家族だ、とは」
師匠「わかり切っているからな」
王子「はい、周知の事実ですから!!」
師匠「その笑顔なら疲れもすっかり取れただろう、行くぞ」
王子「ええ、早く帰りましょう!」
……
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