末妹「赤いバラの花が一輪ほしいわ、お父さん」(最終章と後日譚)
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619: ◆54DIlPdu2E[saga]
2018/11/04(日) 00:30:22.30 ID:KsZuJ7po0
その翌日……

師匠「ほれ、屋敷が見えてきたぞ? あともう少しだ」

王子「帰って、来ましたね……皆さんには先に会ってしまいましたが」

師匠「森に一番近い村まで乗合馬車だったがそこからは歩き通しだ、少し休んで行こうか?」

王子「だ、大丈夫です、僕も今回の旅でだいぶ体力つきました、から……」

師匠「無理するな、屋敷は逃げはせん」

王子「……」

王子「そうですね、執事さん達に疲れた顔を見せては」

師匠「さっきの村でこれを買ったのだ、皆の土産に追加しようと思ってな」

師匠「一口ずつ味見をしよう、ほれ、手を出せ」

王子「?」

ポトリ

王子「え、これは……? 蜂蜜?」

師匠「あの村では、小規模ながら兼業で養蜂を営む農家が多くてな」

師匠「これは巣蜜だ、そのまま食べていいが蜜蝋はよく噛めよ?」

王子「は、はい……」パク

むっちゃむっちゃ

王子「……甘い……蜂蜜だから当たり前か」

師匠「うむ、美味いが、蜜を取る花の種類はひとつではなさそうだな」

師匠「料理長なら特定できるかもしれん」
 


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