末妹「赤いバラの花が一輪ほしいわ、お父さん」(最終章と後日譚)
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546: ◆54DIlPdu2E[saga]
2017/10/23(月) 22:50:19.33 ID:ocWOCJlZ0
(メイド「お会いしたかったんですよおおぉ!!」ポフッ)

(末妹「私も……でも、どうして皆、ここにいるの?」ナデナデ)

(王子「目を開けたら、魔法陣の中に執事さん達が……?」)

(野獣「そうだな、まず……お前達は直前まで何をしていたのだ?」)

(師匠「執事、次兄は儂が魔法で捕縛しておくから安心して説明してくれ」)

(次兄(沈黙魔法もかかってますぅ)ジタバタ)

(執事「……助かります師匠様」フー)

(執事「ええと……我々使用人は、師匠様と菫花様がお帰りになる準備が一段落したので」)

(執事「皆で短時間の休憩を取り、それからまた仕事にかかろうと考えて」)

(メイド「ぱっと眠ってぱっと起きるの得意ですから、私達」)

(庭師「僕らだけでお留守番している間は四匹一緒に仕事することが多いですしね」)

(メイド「厨房のかまどや灯りの火に危険がないことを確認して、料理長さんと庭師君と私が横になって」)

(料理長「執事さんは、わしらが休むのを見届けてくれましたよ」)

(執事「そう、そしてわたくしも目を閉じ、次に目を開いたら、周囲に使用人たち皆と、ご主人様方が……」)

(師匠「ふむ……誘発となったのは、全員が仮眠に入った頃に、こちらで移動の魔法陣が発動した……そんなところか」)

(師匠「彼らの場合、おそらくは自分達の意志ではなく、この場に引っ張られたのだろう」)

(末妹「私達を家に帰すための師匠様の魔法が、お屋敷の皆さんを呼び出してしまったのですね」)

(料理長「とりあえずこの場所のこの感じは……ご主人様の夢の世界、ということで?」)

(野獣「うーん、厳密に言うと正解でもあり違ってもいるが……説明している余裕はなくてな」)

(王子「次兄君と末妹さんのお家では、二人の体が突然に眠ってしまって大変なことになっているのですよ」)

(庭師「えー、じゃあなんかよくわかりませんが、お会いできたと思ったらお別れぇ?」)
 


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