末妹「赤いバラの花が一輪ほしいわ、お父さん」(最終章と後日譚)
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50: ◆54DIlPdu2E[saga]
2015/12/23(水) 22:35:12.54 ID:pPeh+7SJ0
(〜♪〜♪〜)

(末妹「……ねえ野獣様、次兄(あに)は画家になれると思いますか?」)

(野獣「きっとなれる。信じている。その時が来るのが楽しみだ」)

(末妹「私もです」)

(末妹「そして、将来の夢を見つける事ができた兄が羨ましい……」)

(野獣「お前は店を継がないのか、いや、しかし、そうか、店を継ぐのは上の兄か」)

(野獣「次姉も商売の才能に目覚めているようだし……」)

(末妹「うちの店の手伝いは楽しいです、だけど最近」)

(末妹「もしかしたら他に『これだ!』って思えるような仕事があるかもしれないって…そう考えてしまうのです」)

(野獣「自分の将来をあれこれ考え始める年頃でもあるのだな」)

(野獣「お前もこれから見つける事が出来るだろう、まだ決まっていなくてもおかしくはないさ」)

(末妹「……でも野獣様、私も少しだけ……見えてきました」)

(野獣「うん? 見えてきた?」)

(末妹「ええ、これはまだ誰にも言った事はありませんが」)

(末妹「……私、人を教える仕事ができたらいいなって、思うようになってきました」)

(野獣「ほう、乗馬学校の教官にでもなるのかね?」)

(末妹「ふふ、馬は基礎の基礎がせいいっぱいですよ、しかも私によく慣れたうちの馬(こ)が一緒でなくちゃ」)

(末妹「…でも菫花さんも、きっかけのひとつです」)

(末妹「他には、少しお話しした事がありますが、私の友達……友3ちゃん」)

(野獣「お前が勉強を時々教えてやっている同級生だったな」)
 


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