末妹「赤いバラの花が一輪ほしいわ、お父さん」(最終章と後日譚)
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352: ◆54DIlPdu2E[saga]
2016/09/18(日) 23:05:34.96 ID:U3BHccjz0
次兄「おっさんに話しをするのはまだ先……と」

王子「うん」

次兄「……詰めが甘い、菫花さん」キリッ

王子&末妹「「!?」」

次兄「あのおっさんの事です、鏡の魔法でこちらの様子を窺うくらいワケないですよ?」

王子「あ」

次兄「この旅行中、菫花さんに魔法の使用を禁じても、自分はヘーキで使うような御仁に決まっています」

次兄「あと、もしかしたら野獣様も見ている可能性あるけど」

末妹「……そうか、師匠様と菫花さんが私達の町にいる間は……」

次兄「まあ菫花さん的には野獣様に知られるのは良しとしても」

次兄「あのおっさんの事です、菫花さんがいつどこでどのように切りだすのか……」

次兄「心の中で、ワクワクしながらほくそ笑みながらニヤニヤしながら待ち構えることになるでしょうな」

王子「……」

王子「……でも僕は、君達にはあらかじめ話しておきたかったから」

王子「さっきは決心が鈍るかもとは言ったけど……本当は、話しておくことで自分の退路を断ちたかったんだと思う」

王子「いいや、断ちたかったんだ」

次兄「……菫花さんが『だ』と言い切った……」オオオ



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