末妹「赤いバラの花が一輪ほしいわ、お父さん」(最終章と後日譚)
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◆54DIlPdu2E
[saga]
2016/07/19(火) 00:07:58.16 ID:EIH4rIN30
そして応接室。
商人「……道に迷い、屋敷に導かれた私がバラ一輪を盗むことなく帰宅すれば、あの子達はあなた達と出会うこともなく」
商人「……少なくとも次にバラを誰かが折るまでは、おそらくは野獣も何事もなく……その後もあの屋敷で」
王子「…………」
師匠「そのことは」
師匠「既に、あの子達もそしてこの子も、充分過ぎるほど思いを馳せ、何度も考えました」
商人「ええ、私もわかっているつもりです」
商人「ですから……野獣が私達と同じ世界に暮らせなくなったことを悲しむより、きっかけを作ってしまったことを悔いるより」
商人「いまだ夢を通じて彼の愛するひとびとと繋がっていられることを、素直に良かったと今は思いたい」
商人「と言うか……それを喜ぶあの子達に同意できる自分でありたい」
商人「……ありたいが、その前に」
商人「菫花君、でよかったですか?」
王子「! は、はいっ」
商人「君は、この世界でいま幸せですか?」
王子「はい、幸せです!!」
師匠(即答しおった)
王子「……目が覚めて、この姿だった時」
王子「野獣は僕ではなかった、そして僕が再び存在することで野獣が消えてしまった、と思うと」
王子「混乱して、絶望して、悲しくて、消えてしまいたくて」
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