末妹「赤いバラの花が一輪ほしいわ、お父さん」(最終章と後日譚)
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256: ◆54DIlPdu2E[saga]
2016/07/10(日) 23:46:29.27 ID:zMrWG4Rp0
末妹「二人ともありがとう、でも大丈夫、もうボンヤリ考え事なんかしないから」

長兄「……気になるんだろ?」

長兄「お客さん……師匠さんだっけか、父さんに挨拶をしておきたいなんて言って」

長兄「あの二人と父さんが応接間に通されて話をしている所だからな」

次兄(更に言うなら、俺達と交代して休憩に入った姉さん達が……俺の勘では応接室のドアの前で聞き耳立ててる)

末妹「き、気になるなんて、そんな」フルフル

末妹「お父さんも、師匠様も、菫花さんも大人だもの」

末妹「大人のひと同士がどんなお話をしているかなんて、私があれこれ気にしても仕方ない……でしょう?」

次兄(現状での菫花さんは大人として分類してよいものでしょうか、社会的な意味で)

長兄「そうか、ま、お前が大丈夫だと言うのなら……」

長兄「……二世紀前の時代から来た魔法使いと王子様……動物達がお仕えする屋敷の住人、か」

長兄「お前達から話を聞いて、目の前で不思議な出来事を見て、それでも俺にはいまだにピンと来ないが」

長兄「少し変っちゃいるが、少なくとも悪い人ではないし、お前達のことを良く思って親切にしてくれる」

長兄「弟と妹の友達として、兄から文句をつけるような相手ではないよ」

次兄「兄さん」

末妹「お兄さん……」

長兄「……で、物は相談だが、末妹?」

末妹「なあに?」

長兄「お、俺のことも……『お兄ちゃん』って呼んでみてくれてみようとか物は試しでどうかなあ?」

末妹「 」

次兄「なんと」

……


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