末妹「赤いバラの花が一輪ほしいわ、お父さん」(最終章と後日譚)
1- 20
199: ◆54DIlPdu2E[saga]
2016/05/29(日) 02:25:38.28 ID:+u0xSqqH0
長兄「……だいたい、家政婦さんには父が塞ぎ込んだり長姉が閉じこもったりした時期には」

長兄「何かと仕事以上、お給料以上の事をお願いしてしまって……それどころか」

長兄「俺が頼んだ以上に、あれこれ細やかに気を配って動いてくれた」

長兄「特に、長姉は家政婦さんが支えてくださらなかったら……どうなっていたかと……」

家政婦「さすがに買いかぶり過ぎですわ、長姉様を支えたのはご家族の皆様、そして幼馴染男様」

家政婦「……ですが、そう仰っていただけるのは正直……嬉しいですね」

長兄「……家政婦さんの所属する紹介所の契約は1年ごと、年が明けたらどうなるのか最終的には紹介所が決める」

長兄「しかし……ぜひ来年も、我が家との契約を続けてほしい」

長兄「父も弟や妹達も頼りにしているのです、もちろん俺、いや、私も」

家政婦「……」

家政婦「……光栄ですわ長兄様、家政婦として」ニコッ

長兄「あ」

家政婦「ですが今は、お店で商人様がお待ちではありませんか?」

長兄「っぅえ!? 忘れてた!?」

長兄「あ、改めてありがとうございました!! それじゃ!!」バタバタバタ

家政婦「……うふふ……」

家政婦「ばあや様、本当に素敵なご家族ですね、この家の皆様は……」



長兄「……ああ、何やってんだ俺、だいたい俺は年下」

長兄「って、いやいや、そーゆー話じゃないし!?」

長兄「……本当に何やってんだろ、俺……」ハァ

商人(……何をブツブツ言ってるんだろう、あ、溜め息)

商人(この子は一人で抱え込むからなあ……)

…………


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
689Res/550.84 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice