末妹「赤いバラの花が一輪ほしいわ、お父さん」(最終章と後日譚)
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177: ◆54DIlPdu2E[saga]
2016/05/15(日) 00:44:02.32 ID:cQYivfsC0
次兄「ここに座っていい?」カタ

長兄「ああ、どうぞ」

商人「どれ、台所でミルクを温めて来てあげよう。それともココアがいいかい?」ガタ

次兄「いやいや、ホットミルクが欲しくば父さんにそんなお手間は」

次兄「……実はね、へへ、ちょびっとだけお酒をもらえたら、よく眠れるかなー、なんて?」チラッ

長兄「ああ……なるほどね」

商人「お酒」

商人「お、お前がお酒だなんて!?」

長兄「父さん、次兄ももう16歳だよ?」

長兄「俺が16になった時は、ワインを小さなグラスで『お祝いだ』って飲ませてくれたじゃないか」

商人「……」

商人「それもそうか……うむ、どうしても私の中では次兄と末妹はいつまでもおチビさんで」

商人「頭ではとうにわかっているのに、時々こうしてその思いが表れてしまう」

商人「つくづく駄目な父親だよな……」

次兄「まあまあ、父さんは(泥沼になるから)あまり自分を責めないで?」

商人「よし、次兄に友達ができたお祝いだ、男3人で乾杯しよう!!」

長兄「ちょうど甘口のシードルもあるんだ、これなら初心者向けだろう」

コルク栓:ポン

次兄「あ、いい香りがする」クフクフ

商人「最初は少しだけだよ?」

長兄「わかってるって、ほら」シュワワ

次兄「おー、香りもだけどこの色、昔ばあやが作ってくれた林檎ジュースを思い出すなあ」

次兄「もちろん泡立ちはしなかったけど、風邪で喉が痛い時もあれだけはすんなり飲み込めた」

商人「では、我々も次兄と同じこいつで」シュワワワ
 


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