末妹「赤いバラの花が一輪ほしいわ、お父さん」(最終章と後日譚)
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145: ◆54DIlPdu2E[saga]
2016/04/03(日) 22:44:37.27 ID:Oq2sfte90
次姉「ああよかった、元気そうな顔しているじゃない……」ギュー

次姉「……野獣は助かって……生きているのね? あんたを裏切らなかったのね?」

末妹「……」

末妹「……そうよ、野獣様は今も、これからも、お屋敷の皆さんと一緒」

末妹「そして、私と……私とお兄ちゃんの、本当の友達になってくれたの……」

商人「……」

商人の広げた両腕「……」

次兄「……父さん、そのスペースに俺が収まるって案は、やはり却下……ですかね?」

商人「ハッ」

商人「何を言うんだ次兄、お前の帰りだって待ちわびていたんだぞ!?」ガバッ

次兄「むきゅ」

次兄「……ただいま、父さん」

商人「お帰り……お前達は、友達を救えたんだな……?」

次兄「……うん」

次兄「色々あったので結果だけ述べますと、野獣様とは確かな男の友情が芽生えました」

商人「そうか、それはよかった……」ギュ

次兄「……ついでに、俺より少し年上だけど精神年齢は大差ないであろう人間の男子とも、それなりに親しくなりました」

商人「」

商人「お、お前に……人間の友人ができたと言うのか……!?」

次兄「野獣様の関係者で……まあ、世間では友人と呼べる範疇に入るのかな」

次兄「彼はこっちに色々と曝け出してくれたし、なんだかんだで見捨てられないと言うか無下にできないタイプと言うかー」

商人「次兄に人間の友人……」

商人「……奇跡だああああああああああああ!!」ブワァ

次兄「父さん俺の顔の上で泣かないでしょっぱい」ペッペッ



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