「『須賀京太郎』とは、あなたのそうぞう上の存在に過ぎないのではないでしょうか」
1- 20
748:名無しNIPPER[saga]
2019/05/15(水) 01:56:39.81 ID:AaV2QJad0


すう、と音もなく引かれたふすまの向こうは、時代劇で見たことのあるような、しかしどこか異なるものを感じるような部屋。

謁見の間、という言葉が一番近いだろう。

しかし、それそのものと言うには、やはりどこか異質。



奥の、一段高いところに、一人の巫女装束の少女が静々と座している。

その少女の手前には道を作るかのように、同じく巫女装束の少女たちが左右へと並び座っている。

その多くは、見覚えのある顔だ。

先ほどの『どうぞ』は、並ぶ中でも一人、奥の少女の近くに座る彼女のものだろう。



すう、と音立たぬ音に振り向けば、ふすまの横の、これまた巫女装束の女性がそれを閉めている所だった。

先ほどふすまを引いたのも彼女だろう。

そのメガネを掛けた落ち着いた顔にも、見覚えがあった。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
762Res/260.18 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice