「『須賀京太郎』とは、あなたのそうぞう上の存在に過ぎないのではないでしょうか」
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名無しNIPPER
[saga]
2016/11/02(水) 23:44:15.57 ID:mI+Zg/sJo
それからは、ハギヨシは何もなかったように振る舞っている。
いつも通りの執事としてのハギヨシである。
『完璧』なハギヨシである。
しかしだからこそ、あの失態──そう、失態が心の氷となる。
その氷は、数日経った今も溶ける気配が無い。
普段であれば、数日もたてばもしかしたら、「そういうこともあるのだろう」と思えたかもしれない。
けれども今は、元より感じていたざわつきがそれを許さない。
ざわつきを感じている今に、ハギヨシが失態を犯したことが、どうも関係しているように思えてならないのだ。
しかし、それがどのように関係しているのか分からない。
第一、ざわつきの正体を突き止めなければならないのだが、それも未だ分からぬままだ。
分かる気配もない。
ふう、と息をついて、月を見上げる。
月。
嘗て聞いた、奥底に残る記憶を辿る。
大切な大切な記憶を辿る。
涼やかな夜風が、頬を撫でた。
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