「『須賀京太郎』とは、あなたのそうぞう上の存在に過ぎないのではないでしょうか」
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名無しNIPPER
[saga]
2016/11/02(水) 23:41:15.99 ID:mI+Zg/sJo
その瞬間。
何故か、ハギヨシは目を見開き、固まった。
そのようなハギヨシの反応は初めてで、手を伸ばしたままハギヨシを凝視してしまった。
衣の視線を感じてか、ハギヨシは──これも珍しいことだが──照れたように微笑む。
「……いえ、気のせいだったかもしれません」
気の所為。
何が?
「約束が、か?」
「はい」
カップケーキを口に運びながら、呆然としてしまう。
ハギヨシが、約束していたことを錯覚する。
そんなことがあり得るのか。
「……珍しいな、ハギヨシが思い違いなど」
「お恥ずかしい限りです」
「どこだ?」
「……」
「少し気になるだけだ」
言い訳になると考えて、詳細を伏せようとしているのだろう。
しかし、やはり震天動地だ。
カップケーキを噛みしめる。
ヌガーが薄く混ぜ込まれたそれは、甘く舌に溶ける。
ハギヨシは、約束事となれば銘肌鏤骨の男である。
約束を忘れることも、していない約束をしていると錯覚することも、俄には信じがたい。
例えそれが真実だとしても、そこには何か外部的な理由があるのではないか──そう、思いたかった。
ハギヨシは、少し躊躇った後、言う。
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