「『須賀京太郎』とは、あなたのそうぞう上の存在に過ぎないのではないでしょうか」
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名無しNIPPER
[saga]
2016/06/26(日) 01:16:42.73 ID:6tQxwIWDo
「あー……どうしようかな……」
私が考えている先で、龍太郎さんも考えをまとめているようだった。
「えぇと……うん。ちょっと、こっちで話そう」
そう言われて、付いていった先は二階の階段脇の部屋。
ここは──
「……ここがなんの部屋か、分かるかい?」
「京ちゃんの部屋、です」
言ってから、ハッとする。
龍太郎さんは、京ちゃんの事を京香さんから聞いたのだろうか。
聞いたのだとしたら、どう思っているのだろうか。
私の恐れに、しかし龍太郎さんは苦笑いを浮かべただけだった。
その苦笑いは、自嘲のようで、どこか辛い。
龍太郎さんが、ドアを開ける。
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