「『須賀京太郎』とは、あなたのそうぞう上の存在に過ぎないのではないでしょうか」
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406:名無しNIPPER[saga]
2016/03/24(木) 00:37:55.83 ID:CR2fpizZo


「まあ、声だけね」


部長が頬をかく。


「咲がいなくなってからも、わしらは少し残っててのう」

「……口では信用すると言っていたものの、私たちにはまだどこか咲さんの言葉を軽んじている部分があったのかもしれません」

「咲の問いかけに何一つ、答えることができなかったのはまだしも、その事実に愕然としとったからな」


──自分たちの記憶が穴だらけで、しかもその事実に言われるまで気づかなかった。

──10年や20年前ならまだしも、まだ1年と経って居ない記憶が。


「あんなに混乱したのは、算数が数学になったとき以来だったじぇ」

「混乱している最中。咲さんの言っていたことが、本当かもしれない──信じているはずだったのに、あの時、そう思ってしまった」


──先輩たちの言葉に、思う。

──それで混乱することなど、なんら恥ずることはないだろうに。

──それでも、私のために恥じてくれるのだという。


「それで、話し合ったんです」



「私達も、知らなければいけない、と」



和ちゃんが、言う。




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