【安価・コンマ】ネオサイタマでニンジャライフ サイゴン!その19【忍殺】
1- 20
836: ◆WolEwA02oI[saga]
2016/11/27(日) 08:15:35.66 ID:ySHEM8Xa0
「もう1つ。このネオサイタマにあるザイバツ拠点の存在意義」

「旧ソウカイヤへの威嚇・現アマクダリへの楔と考えてもネオサイタマ拠点の規模は大きすぎる。それは・・・あの書類を見れば大よそ見当がつくと思う」

「何か隠された目的があると思って総総督をトーチャリングしてみたんだ。そしたら興味深い文言が出てきた」

「【ドラゴン・ニンジャ】というニンジャを知ってるかな?」

ドラゴン という言葉にニンジャスレイヤーの心が揺らぐ。亡き師と師に託された彼女の顔が浮かぶ。

「一応マスター階位クラスには教えられるけどニンジャ六騎士の失伝された最後の1人らしい」

ニンジャスレイヤーは内にいるソウル、ナラク・ニンジャに尋ねてみる。

(((グググ・・・よもやその名を聞くとは思わなかったわ。ドラゴン・ニンジャは確かに六騎士が1人よ)))

そのあともナラクは何事かをわめいているがニンジャスレイヤーは無視した。間違いはないようだ。

「ありえないと思わないか?ニンジャ六騎士なんて遥か昔のニンジャ。今じゃソウルになってるのが関の山だ」

「でもこのネオサイタマ拠点の最上の極秘任務として 【ドラゴン・ニンジャを捕獲せよ】というのがあったんだ。自分すら教えられることのない機密レベルで」

「恐らくその任務は近日中に達成される」

「ドラゴン・ニンジャがいるとでもいうのか?」

ニンジャスレイヤーは疑問を呈する。

「全容を知ってるニンジャは片手で足りるくらいだろうけど・・・近くキョートからニンジャがこちらに派遣される」

「一応視察という名目にはなっているけれど・・・それだと不自然なほどにスケジュールが長い。工程表を見てみるとその中に イッキ・ウチコワシへの干渉 という項目があった」

「猶更おかしい。ウチコワシ風情に干渉する。意味が分からない。だからこう考えた。 イッキ・ウチコワシに今現在ドラゴン・ニンジャがいる。そして彼を捕縛せよという本命の任務を受けている」

強引な考え方だ。だが否定する材料がない以上より上位の機密が関わっていると考えるのが妥当だ。ザイバツは無駄な行動はとらない主義だ。

「もちろんそのニンジャでさえ本来の目的は知らないと思う。恐らく要人拉致程度の名目で任務を与えられたんだと思う」

ニンジャスレイヤーは考える。ザイバツが最高機密に指定したうえで情報を断片的にまでして手に入れようとする ドラゴン・ニンジャ。

そして現在彼はイッキ・ウチコワシにいる。ドラゴン・ニンジャ。 イッキ・ウチコワシ・・・

猛烈に嫌な予感がした。更に知りえる情報を聞き出さねばとニンジャスレイヤーはチガサキに問う。

「ドラゴン・ニンジャの具体的な情報は?その派遣されるニンジャには違う名目だが教えられているのだろう?」

「分からない。自分の階位でも誰が派遣されるかすら知らないんだ。その任務内容まで把握はできない。一応これが自分の現在提供できる情報の全てだよ」

これ以上は望めないようだ。だが収穫はあった。もしかしたらユカノが狙われているかもしれない。これだけで十分な価値があった。

「どうやら心当たりがありそうだね。提供した甲斐があった」

チガサキは酔いでふらつきながらも立ち上がると素子を取り出した。支払いをするようだ

「とりあえず同盟は成立。信用出来るか否かは今後の行動で判断してくれていい。ただ・・・自分にも守るものがある。そう頻繁にコンタクトを取れるわけじゃない。それは分かってほしい」

「あと決行当日までは 一応敵 くらいの扱いでいい。手抜きをしあう関係だと一発でバレる。そうなれば全て終わりだ。トドメは刺さないくらいで丁度いいと思うよ」

チガサキは支払いを終えるとフラフラと店の出口へと向かう。

「オタッシャデー」

そういうとチガサキは店を後にした。

チガサキが去ったあとの絵馴染には微妙なアトモスフィアが流れている。

「彼、信用できる?」

ナンシーがニンジャスレイヤーに端的に問うた。

「今のところは。提供された情報のレベルの高さを考えれば話すことさえリスク。そこまでの危険を冒す理由がない」

ザイバツのセキュリティの高さを知っているからこそ提供された情報の重さを噛みしめる。ヒョータンからオハギという表現ですら生ぬるい僥倖だ。

ましてや最大脅威の1つとまで思っていたニンジャが自ら味方になりに来た。たとえ偽りでも味方である内はその脅威を考えなくていいのだ。

「・・・・・・裏切れば殺せばいいだけのこと」

ニンジャスレイヤーは更にそう釘を刺した。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
886Res/571.37 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice